暦は面白い③:『なぜ2月は日数が短い」 ?

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
31 28 31 30 31 30 31 31 30 31 30 31


暦は、1月は31日、2月は28日、3月は31日………。というふうになっている。1年365日で、閏年には2月が29日になる。別に問題があるようではないが、

疑問①  なぜ2月だけが短い ?
疑問②  閏年の時は、なぜ2月に1日を加えるのか ?

《暦の改定》
①ローマ暦
(年355日) 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
31 29 31 29 31 29 31 29 31 29 31 28
②ユリウス暦
(年365日) 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月
31 30 31 30 31 30 31 30 31 30 31 29
①改編ユリウス暦
(年365日) 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月
31 30 31 30 31 31 30 31 30 31 31 28

上記の表を説明しよう。
①はローマ暦。当時から奇数を縁起が良い数とする習慣があり、1月から交互に31日と29日の暦
を作り、12月は調整月で28日とした。1年は355日。
②はユリウス(ユリウス=ジュリアス・シーザー)が改暦したもの。最も大きな改正点は、11月を
新年の1月に変更したことである。11月が役所の御用はじめの月だったからだそうだ。そのため、
日数を調整していた12月が2月になり、2月だけが短い月となった。閏年で2月に1日を加え
るのは、元は12月の調整月だった名残からである。1年は365日。
7月を英語で「July」と言うのは、シーザーが7月生まれだったため、自分の名前を7月につ
けてしまったからである。「Julius」➠「July」。
③はシーザーの子供のアウグストゥスの改暦である。アウグストゥスは8月生れであったため、自分
の名前を8月につけた。「Augustus」➠「August」。また、8月が30日で縁起の良
い奇数でなかったので、調整月の2月から1日持ってきて8月を31日にした。尚、9月も31
日だったので、3ケ月も31日が続くため、9月を30日にし、10月を31日、11月を30日、12月を31日に変えた。
こうして、現在の暦の基礎が作られた。
暦を保持し調整することは、支配者にとっては古代から重要な意味を持っていた。暦には季節や気象、
日月の満ち欠けなど、農耕や牧畜、漁労にとって重要な情報が掲載されている。暦を知り、司ることが
支配者の象徴であった。気象予報士が古代にタイムスリップ出来たら、邪馬台国の卑弥呼のような強大
な権力を得るかもしれない。
(文責:雷神社宮司 嶋田正)
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自然界の突然変異

 私は自然観察が好きで、しばしば野山を歩く。人を案内して行くこともあるが、ほとんどは単身である。野山を好き勝手に歩くには、この方が良い。「怖く無いのか?」と聞かれることはあるが、大丈夫。深い澤などで方向を見失ったり、マムシなどに出会うこともあるが、まぁ、御愛嬌だ。
 今は、ワラビやタケノコ、フキ採りに忙しい。大量のワラビやタケノコには、家内の溜息も出るが、駄目とは言わない。年金暮らしの家計の一助にもなるし、好物だから。旬は短い。竹篇に旬と書いて筍だもの(*^_^*)

《これは何?》

自然界の突然変異1

自然界の突然変異2

自然界の突然変異3

自然界の突然変異4

自然界の突然変異5

自然界の突然変異6

 さて、掲載の画像をご覧いただきたい。1番目は何だと思いますか? 葉ボタンではない。見ての通り美しい斑入りで、鉢に植えて観賞しても良い。これはキャベツである。ちゃんと丸く巻いて食える。キャベツ畑を見て歩くと、意外に見つかる。これを育て、花を咲かせてみても、種子は実らない。F1の一代交配種だからである。昔から野菜は、農家が代々種子を保存し継続して蒔いていた。しかし今の種は専門業者が作り、農家は毎年購入する物となってしまった。地方特有の野菜の喪失が続いている。
 2番目の写真はツワブキ。各地の海岸近くに自生する植物である。茎は「キャラブキ」として食用に供される。斑入り葉は稀少で、30年余りの間に2度しか見つけていない。これは銚子産で、採取後20年余り栽培している。
 3番目はセイタカアワダチソウ。この植物は、観賞用として輸入され野生化したものである。良く見ると美しい。一時、花粉症の元凶と誤解されたが、全くの濡れ衣。花粉症の元凶になる植物は、スギ、ヒノキ、ブタクサ、ヨモギ、ポプラ、ハンノキなどが知られている。変わったところでは、イチゴ、クリ、ヤナギ、ケヤキ、イチョウなどもあり、バラやサクラソウなども疑われている。多種多様である。風媒花ならみんな元凶になる可能性がある。セイタカアワダチソウは虫媒花で、花粉が重いため風で飛ばないから、花粉症の原因にはならない。逆に、花が少ない時期に大量の花をつけるため、養蜂業者には感謝されている。新芽は天婦羅や和え物などで食べると、とても美味い。山菜として推薦する。誰も気づかないはずだから、試してみてください。写真は見事な黄斑であるが、10年余り前に採取した。
 4番目はアジサイ。市内の川筋に植えられていた内の1本に、斑入りの枝があったので、挿し木をして増やした。
 5番目はハルジオン。キク科ムカシヨモギ属の帰化植物である。大変似た植物にヒメジョンがある。見分けにくいが、茎を折ってみて中が中空ならハルジオン。何処にでもあるし、斑入りもたまに見受ける。
 6番目はギボウシ。JR倉橋駅から徒歩5分の所で採取した斑入り。園芸種では良くあるが、野生の斑入りは稀少。ギボウシは山菜として美味いし、花も美しい。

《自然は面白い》
 上記のように、突然変異の植物は沢山ある。動物だって、白蛇や白いスズメなど稀少で尊ばれもする。いわば、「変わり者」は稀少価値も高い。白斑のツワブキなどは数万円で購入したいという引き合いもあった。平成2年に私が近くの斜面林で発見した藤紫色のシラン(大形のラン科植物)などに至っては、何と500万円で某有名園芸店からの引き合いがあったほどだ。まぁ、自然採取の植物を売るようなまねはしなかったけれども。
 そのへんを歩く時でも、植物の異変種を見つけようとすれば、意外に多い。だから自然は面白い。
 ところで、人間の「変わり者」はどうだろうか? 稀少価値が高くて、みんなから喜ばれるだろうか。どうも、動植物の中でも唯一、人間だけは例外であるようだ。それはとりもなおさず、「稀少価値」と評定するのは人間だから、人間だけが例外なのだろうか?
                  (文責:雷神社宮司 嶋田正)