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神は人の敬いによって威を増す  (H27.6.15)

 御成敗式目(ごせいおばいしきもく)
 
「御成敗式目」については、日本史でちょっと出てくるので、名前くらいは多くの人が覚えているかもしれない。簡単に言えば、鎌倉時代(貞永元年:1232年)に編纂された最初の武家法で、後の武家法の基本ともなった。全51条からなっている。
 突然、なぜ御成敗式目? と、訝しく思われる方もあるでしょうが、その第1条の原文と読み下し文を掲載します。

第一条
一、可修理神社專祭祀事
  右神者依人之敬增威、人者依神之德添運、然則恆例之祭祀不致陵夷、如在之禮奠莫令
怠慢、因茲於關東御分國々井庄園者、(後略)

≪読み下し文≫
 一、神社を修理し、祭祀を専らにすべき事
  神は人の敬いによって威を増し、人は神の徳によって運を添う。……(後略)

 最初の武家法の「御成敗式目」の第1条が神社のことで、第2条は寺院のことが定められている。如何に宗教が重んじられていたかが伺えるではないか !
 神様は、人々の崇敬を受けて神威を増大させる。大勢の人々が参詣する神社ほど神威が強くなる。その御神徳により、人々は幸せになるのである。
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