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ユキワリソウが咲いた

ユキワリソウ

ヤブレガサ

ヒトリシズカ
絶えてしまったと思っていたユキワリソウが咲いた。カタクリと同じ場所である。この2種は、北向き斜面に自生する地域が多いようだ。雷神社のそれも、ごく僅かだが北向き斜面である。
 ヒトリシズカも咲いた。カタクリが桜の開花と同じ時期であるのに対し、ヒトリシズカは筍が出てくる頃と重なる。もっとも、これはこの辺だけか、私の思い込みなのかも知れない。とにかく、筍は美味い(*^_^*)  竹篇に「旬」と書く筍だ。不味い筈が無い。筍はハチクやネマガリダケも味わい深いが、何といっても孟宗竹の筍は圧倒的に大きく、量感や歯ごたえ共に、喰い応えがある。
孟宗竹は、硬くてモロイために竹細工には向かない。篭や竹串などほとんどの竹細工はマダケが使われている。孟宗竹は中国から入ってきたが、専ら食用で、寒冷地では生育しない。しかし、温暖地では「孟」⇒「猛」の連想があるように、猛烈に増殖する。舗装道路も持ち上げ、建物や工作物の地下をも通過して増えるし。森の中にもドンドン侵入していき、森を竹林に変えてしまう勢いがある。普通の笹や竹は、森などには入り込めない。入り込めないどころか、高く成長した樹木に日光を遮断されると、やがて枯れてしまう。荒れ放題の里山に多く見られるアズマネザサ(東根笹=アズマ地方の根笹)は、まさに破竹の勢い(破竹はアズマネザサではないが)で増えるが、日光を遮断されると枯れてしまう。
 ところが、孟宗竹は長大で、スダジイやマキ、モチ、ツバキ、タブなどの照葉樹林の樹冠を突き破って伸び、太陽の恩恵を受けるため、枯死することが無いのである。外来植物として、既存の植生を壊わす厄介な植物なのだ。根も浅く、普通の森に比べて保水力も低く有用な植物ではない。この際、新しい竹が増えないよう、ドンドン筍を食べ尽くして、守るべき森には生やさないことだ。特に、神社の杜(森)には生やしてはならない。
元々、日本人は、里山の自然を賢く利用し共存してきた。里山は人の手が加わることにより保たれた森だ。一旦、人が手を加え無くなれば、やがては極相林に変遷していく。神社の杜は、「不伐の森」として、余り手を加えられず、伐採されずに残されてきたから、極相林が多い。神社の野草や山菜も採取されなかったし、山百合なども残されてきた。雷神社の杜にあったエビネはどうも盗掘されて絶滅したかもしれない。だが、もしかしたら、ユキワリソウのように残っているかもしれない。花の時期になったら、探してみようと思う。
              (文責:雷神社宮司 嶋田正)
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